あなたの両親との関係が、ヒロインの旅の始まりになるとき― 母娘関係からみるヒロインの旅の始まり ―
- YUKI Life Coach
- 2月4日
- 読了時間: 4分

モーリーン・マードック著
『ヒロインの旅 ― 女性性から読み解く〈本当の自分〉と創造的な生き方』。
この本が示すのは、
“外側の評価のために生きる人生”から、
“本来の自分を思い出し、ありのままの価値を信じて生きる人生”へと移行するプロセスです。
これは女性だけの旅ではありません。
競争から調和へ、分離から統合へ向かうこれからの時代に、多くの人のガイドになる道のりだと感じています。
だからこそ、私はこのシリーズを書き続け、伝えています。
今日は、ヒロインの旅の最初の3つのステージ。
女性性からの分離
男性性との自己同一視と仲間集め
試練の道
1. 女性性からの分離 ― 母娘関係と葛藤
ヒロインの旅は、
“女らしさ”や“女性性”を否定するところから始まります。
そして多くの場合、その象徴は「母親」。
良い母親でも悪い母親でもなく、娘が“母親をどう感じてきたか”がすべてです。
母親の背後には、
社会の女性に対する価値観、
時代背景、
制度、
役割期待が色濃く影響しています。
でも子どもの頃の私たちは、そんなことは知りません。
ただ目の前の母を見て、その言動を“女性性そのもの”として受け取る。
優しさ → 肯定的な力
無視・過干渉 → 否定的な力
母親の姿は、「女性とはこういうもの」という雛形になります。
だからこそ、母への怒りや拒絶は、“女性である自分”の拒絶につながっていきます。
「母のようにはなりたくない」
「似ているのさえ嫌」
その裏には、
“自分が母のようになってしまうのではないか”
という深い恐れが隠れています。
どのような母娘関係を自分の内側に育てたか? これが、ヒロインの旅の最初の扉です。
2. 男性性との自己同一視 ― 男らしさに近づく理由
母への葛藤から、ヒロインは“女性性”を遠ざけ、“男性性”に自分を近づけていきます。
論理的であること
強くあること
感情を抑えること
成果を出すこと
自立すること
これらが“正しい生き方”だと信じてしまう。
そして、ヒロインがどんな男性像を心に持つかは、その後の旅に大きく影響します。
特に父親との関係は大きく影響を与えます。
父が娘を肯定し、信じてくれる → 自尊心が育つ
父が否定的・不在・暴力的 → 自己肯定感が傷つく
肯定的な男性像を持てると、ヒロインは“媚びない強さ”を身につけ、社会での成功にもつながっていきます。
一方で、否定的な男性像しか持てない場合、心の欠乏感を埋めるために、社会で必死に頑張り続けることになります。
3. 試練の道 ― 社会の価値観との衝突
女性性を否定し、男性性を武器に社会へ出たヒロインを待つのは、
古い価値観との衝突です。
「女性は誰かに頼るもの」
「良い妻・良い母であるべき」
「キャリアと家庭の両立が当然」
「感情的は弱さ」
こうした暗黙のルールの中で、ヒロインは本音を押し込みながら頑張り続けます。
でも、どれだけ頑張っても、ヒーローのようには歓迎されない現実がある。
だからこそ、ヒロインは気づいていくのです。
“このルールは誰のもの?”
“私は何を信じて生きてきた?”
そして、
自分が感じている感覚を否定するのではなく、 “自分の本音は自然で健全なものだ”と気づくことが、旅の大きな一歩になります。
私の場合 ― 祖父・母・父との関係から始まった旅
私のヒロインの旅の始まりは、母方の祖父との関係にありました。
祖父は社会では尊敬される存在でしたが、家庭では古き昭和の価値観のもと、支配的で、母や父に対して厳しく、時に攻撃的に見えました。
私はそんな祖父に怒りを感じ、同時に祖父に言い返さない母にも怒りを感じていました。
「母のようにはならない」
「反面教師にしよう」
そう思うようになり、“強くて誠実で、自立した大人になる”と決めたのです。
その一方で、私をそのまま受け入れてくれた父の存在が、私の自尊心を支えてくれていました。
だから私は、母よりも父の方が好きでした。
でも、祖父から家族を守らなければという思いから、人に頼ることができなくなり、
それが苦しいと感じたのは、18歳で家を出てからのことでした。
ヒロインの旅と心の癒し
ヒロインの旅を振り返ることは、インナーチャイルドワークにも似ています。
当時抑えていた感情に気づく
両親を新しい視点で見られるようになる
自分の本音が自然で健全だと理解できる
もし今、母や父との関係に葛藤があるなら、ヒロインの旅を通して自分の人生を振り返ることをおすすめします。
気づいていなかった大切な感情に出会い、そこから癒しが始まります。
そしてその癒しが、“本来の自分で生きる人生”へのシフトを静かに後押ししてくれます。




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